愛犬家のみなさんはペット保険に加入していますか?ペットも私たちと同じように、生涯怪我や病気などのリスクを抱えています。
特にソファーやベッドから飛び降りて「骨折」してしまったり、皮膚が弱く「皮膚病」を発症したり、子犬が「誤飲」してしまったり。これらの治療には高額な治療費が発生します。ペットの治療費(薬や入院、手術)は人と違って何もしないと全て実費です。
よくある事故や病気の治療費例
よくある病気・怪我 | 手術無しの場合 | 手術した場合 |
1歳未満子犬の誤飲事故 | 20,000円〜 | 100,000円〜140,000円 |
アレルギー性皮膚炎 | 18,000円〜 | 100,000円〜130,000円 |
骨折 | 40,000円〜 | 140,000円〜200,000円 |
耳疾患 | 18,000円〜 | 100,000円〜200,000円 |
胃腸疾患 | 17,000円〜 | 150,000円〜200,000円 |
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犬の寿命は小型犬で13〜15年程度、中型犬で12年程度、大型犬では10年程度です。この期間に一切病気も怪我もない犬なら良いですが、ちょっとお腹を壊したり、変なものを食べちゃったりなんてことはほぼどんな飼い主が経験すると言っても過言ではありません。
上記の表以外でも腫瘍ができたりもっと重い病気に掛かったら費用もその分大きくかなります。そんな時、お金がなくて愛犬に治療を受けさせられないなんてことが無いようにペットを迎えたらペット保険に入りましょう。
当たり前ですが保険契約前や補償開始前の病気やケガに保険金は支払われませんので、ペット保険の加入は早ければ早いほど良いでしょう。
ペット保険の比較で見るべきことは?ペット保険の基礎知識
世の中にはたくさんのペット保険が存在します。おなじみアニコム損保やアイペットのほか、楽天のペット保険やFPCペット保険などなど。ではペット保険では一体何を見るべきなのか?
ペット保険選びに迷ったときは下記の項目を確認しましょう。
- 補償割合は?
- 補償(支払い)限度額は?
- 補償範囲は?(通院・手術・入院)
- 窓口精算なのか直接請求なのか?
- 損害賠償特約などの付帯サービスは?
補償割合とは?
補償割合は治療に要した費用のうち「保険金」として補償される割合を示すものです。補償割合が高ければ支払われる保険金も多い反面、飼い主が支払う保険料も高くなる傾向にあります。色々なペット保険会社が存在しますがどこも「50%」や「70%」の2種類の補償割合を設定いる会社が多く見られます。
補償限度額とは?
補償限度額は通院・入院・手術で要した費用のうち1日(1回)あたりの保険会社から支払われる金額の上限を指します。保険金はこの限度額の範囲内で支払われるということです。
例)補償割合50%・補償限度額が通院1日12,000円だった場合
CASE1:お腹の調子が悪くて通院したら15,000円の治療費が発生した。
飼い主が実際に支払う額 = 15,000円-50% = 7,500円
CASE2:誤飲で通院したら30,000円の治療費が発生した。
飼い主が実際支払う額 = 30,000円-50% = 15,000円
・・・ではなく、限度額が通院1日12,000円なので飼い主負担は18,000円となります。
補償範囲・補償対象とは?
ペット保険において主に補償対象となるのは「通院」「入院」「手術」の3つです。基本的にはどんなプランでもこの3つはセットになっていることが多いですが、「入院+手術」のみのプランなども存在します。
窓口精算と直接請求について
ペット保険にはアニコム損保のペット保険やアイペット保険のように愛犬や愛猫専用の保険証(カード)が発行され、動物病院の窓口で提示すると精算時にその場で飼い主の負担分のみを支払える「窓口精算」があります。反対に「直接精算」は、一旦飼い主が治療費全てを支払った後に保険会社に請求する形式です。
窓口精算はアニコム損保のペット保険とアイペット保険が有名です。その他ペット&ファミリー損害保険株式会も商品よってはペット用保険証を発行しており、提携動物病院であれば窓口精算が可能となっています。
損害賠償特約などの付帯サービスについて
ペットの損害賠償特約は愛犬や愛猫が他者やそのペットにケガをさせたり、物を壊したりして法律上の損害賠償責任を負った場合に保険金が支払われるという特約です。大抵は飼い主が任意で選択し、支払い保険料に数百円ほど上乗せしいて契約する形式となっており、損害賠償特約単体のみの契約は基本的にできません。
既に自動車保険など別の保険で個人賠償責任保険に入っていれば、ペット保険の「賠償責任特約」は不要です。どちらかしか適用されません。
まめいぬ
おすすめのペット保険 BEST5
以降はこれまで色々なペット保険に契約し、実際に飼い主の方々からペット保険相談にも乗っているドッグトレーナーである筆者が個人的にオススメしたいペット保険5位までを紹介していきます。
ペット保険どれにしよう・・・と悩んだ時は参考にしていただければ幸いです。
1位:楽天ペット保険
特に楽天ユーザーにお勧めしたいのが楽天のペット保険「ずっといっしょ[もっと]」です。楽天ポイント(保険料の1%分)も貯まりますし、保険料も通院・手術・入院フルカバーで月々2,000円程度(3歳のチワワの例)とコスパが良く、窓口精算はできませんが全国の動物病院に対応しています。
さらに通院回数が多かったり、手術を受けても年齢以外の理由で継続時に保険料が上がることが無いので「ちょっと体調が悪そう」そんな時でも悩むことなく愛犬を病院に連れていけます。
楽天ペット保険の保険料金例
補償割合 チワワ3歳の例 |
月々払い | 年払い |
70% | 2,050円 | 22,510円 |
50% | 1,530円 | 16,880円 |
楽天ペット保険の補償内容
補償割合 チワワ3歳の例 |
通院 (1日の限度額) |
入院 (1日の限度額) |
手術 (1回の限度額) |
補償限度額 (年間) |
70% | 15,000円 (22日/年まで) |
15,000円 (25日/年まで) |
15万円 (3回/年まで) |
115.5万円 |
50% | 12,000円 (25日/年まで) |
12,000円 (25日/年まで) |
12万円 (3回/年まで) |
92.4万円 |
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楽天ペット保険の特徴
- 楽天ポイント(保険料の1%分)が貯まる
- ケガは申込完了日から補償開始
- 保険料が安くコスパも良い
- 年齢以外で保険料が上がらない
- 新規加入は満11歳未満までと高齢でもOK
- 他保険では補償外な病気まで補償
- 全国の動物病院に対応(直接請求タイプ)
- 免責金額や最低治療費制限なし
- 獣医師への相談サポートサービスがある
補償外にされがちな病気まで補償してくれる
楽天ペット保険で特に魅力的なのが、他ペット保険では補償対象外にされがちな、保険金請求件数が多い下記の病気も補償してくれるという点です。(※当たり前ですが補償期間前の病気やケガは対象外です。)
- 歯科治療(歯周病)
- 膝蓋骨脱臼(パテラ)
- 尿路結石症
- 椎間板ヘルニア
- 癌(ガン)
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幅広い補償で治療をフルサポートしてくれる
楽天のペット保険「ずっといっしょ[もっと]」では、ちょっとした診断や検査などどんなに少額な治療費でも補償対象になります。「免責金額」や「最低治療費の制限」もありません。
ペット保険を利用する際に、最低限契約者側が支払わなくてはならない金額です。
さらに楽天のペット保険の場合は、病気については契約日から30日間の免責(待機)期間が発生しますが、ケガの場合は契約日の初日から補償が開始されます。
初年度契約において保険期間が開始しても発症した病気が補償の対象にならない期間を指します。
高齢でも加入できる
楽天のペット保険「ずっといっしょ[もっと]」は契約日時点での年齢が満11歳未満(10歳11ヵ月まで)の家庭で飼育されている犬・猫であれば申し込みが可能となっています。
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2位:アイペット「うちのこ」
アイペット損害保険会社のペット保険「うちのこ」はアニコムと同様にペット用保険証が発行され、全国の動物病院での窓口精算が可能なので保険請求の手間がありません。保険請求は割と面倒で、保険会社から保険金が支払われるのにも時間を要します。ですので窓口精算ができるというのは大変評価が高い項目です。
またアイペットのペット保険も保険金請求件数が多い歯科治療(歯周病)・膝蓋骨脱臼・尿石症が補償対象となっています。
さらに・・・なんと12歳11ヶ月まで新規加入OKなので高齢犬でも契約条件を満たしていればアイペットのペット保険に加入することが可能です。
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アイペット「うちのこ」保険料金例
補償割合 チワワ3歳の例 |
月々払い | 年払い |
70% | 3,230円 | 37,620円 |
50% | 2,570円 | 29,970円 |
アイペット「うちのこ」補償内容
補償割合 チワワ3歳の例 |
通院 (1日の限度額) |
入院 (1日の限度額) |
手術 (1回の限度額) |
補償限度額 (年間) |
70% | 12,000円 (22日/年まで) |
30,000円 (22日/年まで) |
15万円 (2回/年まで) |
122.4万円 |
50% | 12,000円 (22日/年まで) |
12,000円 (2日/年まで) |
10万円 (2回/年まで) |
72.8万円 |
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アイペット「うちのこ」の特徴
- 全国の動物病院で窓口精算が可能
- 12歳11ヶ月まで新規加入できる
- 推定年齢でも加入可能
- 補償開始日は最短1ヶ月後
- 他保険では補償外な病気まで補償
- 継続治療にも対応
- 無事故割引あり
- 多頭割引あり
- 各種優待サービスあり
アイペットの契約者が使える優待サービス
アイペットのペット保険契約者と被保険のペットは、アイペット損害保険株式会社と提携している全国のさまざまな施設やお店で下記のようなお得な優待が受けられます。
- 参加費無料のトレーニング教室
- しつけカウンセリング1時間無料
- 犬用フードプレゼント
- 犬用おやつプレゼント
- 割引クーポンプレゼント
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3位:ペットメディカルサポート PS保険
PS保険の保険料は3歳毎の引き上げで、12歳以降は保険料が上がらないという特徴があります。
また、楽天のペット保険同様に他ペット保険では補償対象外にされがちな膝蓋骨脱臼(パテラ)や椎間板ヘルニアも補償され、その他ペット用車椅子補償やペット火葬特約など他のペット保険では見られない魅力的な付帯サービスが特徴です。
さらに24時間365日、獣医師に電話相談できる『獣医師ダイヤル』を無料で提供しています。
PS保険の保険料金例(火葬特約あり)
補償割合 チワワ3歳の例 |
月々払い | 年払い |
100% | 3,100円 | 35,720円 |
70% | 2,460円 | 28,410円 |
50% | 1,800円 | 20,810円 |
PS保険の保険料金例(火葬特約なし)
補償割合 チワワ3歳の例 |
月々払い | 年払い |
100% | 3,020円 | 34,870円 |
70% | 2,390円 | 27,560円 |
50% | 1,730円 | 19,960円 |
PS保険の補償内容
補償割合 チワワ3歳の例 |
通院 (1日の限度額) |
入院 (1日の限度額) |
手術 (1回の限度額) |
補償限度額 (年間) |
50・70・100 全プラン共通 |
10,000円 (20日/年まで) |
20,000円 (30日/年まで) |
10万円 (2回/年まで) |
110万円 |
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PS保険の特徴
- 12歳からは保険料が上がらない
- 補償割合に100%がある
- ペット用車椅子の補償(最大10万円)あり
- 任意でペット火葬特約(最大3万円)あり
- 他保険では補償外な病気まで補償
- 全国の動物病院に対応(直接請求タイプ)
- 免責金額や最低治療費制限なし
- 獣医師への相談サポートサービスがある
新規加入年齢は生後30日以上満8歳11ヵ月までとなっています。
PS保険には免責期間が無い?
PS保険の説明では「免責期間」(初年度契約において保険期間が開始しても発症した病気が補償の対象にならない期間)が無いと記載されていますが、補償開始日についてはネット申し込みの場合、申込みが完了した日が属する月の翌々月の1日と記載されているので注意してください。
例)8月2日に申込み完了→10月1日補償開始
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4位:フリーペットほけん
保険料に関しては最安に位置するペット保険で、0〜8歳以下で加入したら保険料の値上がりは1度だけです。また12歳以上からは上がりません。値段だけを見れば最安級ですが補償額が低めなのと付帯サービスがあまり充実していないので個人的順位は高くありません。
まめいぬ
フリーペットほけん 保険料金例
補償割合 チワワ3歳の例 |
月々払い | 年払い |
70% | 1,950円 | 21,250円 |
50% | 1,590円 | 16,950円 |
フリーペットほけん 補償内容
補償割合 チワワ3歳の例 |
通院 (1日の限度額) |
入院 (入院1回の限度額) |
手術 (手術1回の限度額) |
補償限度額 (年間) |
50・70 両プラン共通 |
12,500円 (30日/年まで) |
125,000円 (年3入院まで) |
10万円 (年1手術まで) |
85万円 |
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フリーペットほけんの特徴
- 保険料は最安級
- 保険料増額は年齢区分のみ
- 12歳以上の増額はなし
- 入院保険金に日数制限なし
- 全国全ての動物病院に対応(直接請求タイプ)
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5位:げんきナンバーわんスリム
ペット&ファミリー損害保険株式会社のペット保険「げんきナンバーわんスリム」はこれまで紹介した保険会社と違って保険金の支払回数の制限や1日あたりの限度額がありませんので1回の治療費が大きくなっても安心です。
支払回数の制限や1日あたりの限度額はありませんが、年間の支払い限度額があります。補償割合70%プランなら70万円、50%プランなら50万円が年間限度額となり、それ以上の場合は支払われません。
げんきナンバーわんスリム 保険料金例
補償割合 チワワ3歳の例 |
月々払い | 年払い |
70% | 1,820円 | 19,280円 |
50% | 1,560円 | 16,270円 |
げんきナンバーわんスリム 補償内容
補償割合 チワワ3歳の例 |
通院 (1日の限度額) |
入院 (1日の限度額) |
手術 (1回の限度額) |
補償限度額 (年間) |
70% | 年間最大補償額まで無制限 (1日あたりの免責金額3,000円) |
70万円 | ||
50% | 50万円 |
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げんきナンバーわんスリムの特徴
- 保険料は最安級
- 生後45日以上~満7歳以下まで加入OK
- 1日の限度額なし
- 支払い回数の制限なし休日
- 夜間や時間外診療も補償対象
- 10歳以上の保険料変動なし
- 全国の動物病院に対応(直接請求タイプ)
- 膝蓋骨脱臼(パテラ)補償
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【余談】アニコムはどうなの?
老舗アニコム損保のペット保険は、アイペットと同様にペットの保険証「どうぶつ健康保険証」が発行されるので、このカードを動物病院の窓口に提示するだけで簡単に精算ができます。未対応の動物病院であってもLINEで請求手続きをすることが可能です。
飼い主側からしたら大変利便性が高く、かつ老舗で最大手ということもあり最初の安心感はありますが、今ではあまりお勧めできません。
どうしてかというと・・・
- カスタマーサポートの態度がいまいち
- 保険料が高額
- 入院・通院回数によって保険料が割増
- 補償の内容がシレッと変わる
- いざというときに補償がされない
などなど最近のペット保険に比べたらただでさえ保険料が高い割に、愛犬の年齢が上がってシニアになるとさらに月々1万円いきそうなくらい保険料が増額したり、何年も平均通院数が年間0〜1回だったのに、いざ少し大きな金額の治療費が出た時は謎の審査で保険金支払い適用外と言われたり(笑)
まめいぬ
それともう一つ、何か問題があった時は誰でもサポートセンターに問い合わせすると思いますが、サポートセンターの質もあまり良くありません。(これは運悪くそのような担当に当たっただけかもしれませんが・・・)
最近はあらゆるペットショップと契約しているのか犬猫を購入する際に契約必須だったりするショップが目立ちます。そのため、あまり深く考えずにアニコムに加入する人が多いのですが、そういう方は保険料や補償内容などを今一度確認したり、インターネットで他のペット保険も調べるなどすることを強くお勧めします。
まとめ
以上、長くなってしまいましたがペット保険にはそれぞれ特徴があります。愛犬や愛猫の年齢、犬種・猫種的に掛かりやすい病気などを把握し、自身に一番合うと思った保険を選びましょう。
一生同じ保険を使わなければいけない訳じゃありませんし、年々新しいペット保険も増えていますので愛犬・愛猫のために色々な保険を試してみるのも良いのではないでしょうか。
ただ、どの保険においてもペットが高齢になる程保険料は高くなりますのでペットが若いうちにお気に入りのペット保険を見つけられるように何事も早めの行動を🎵